人生を 「大きな岩」から設計する
大きな岩と小さな岩
に 「 大きな岩と小さな岩 」という寓話が掲載されています。
「 大きな岩と小さな岩 」の内容をご紹介いたします。
ある教授が、教壇に壺を置き、その中に岩を詰め込みます。
「この壺は満杯か?」と問う教授に、「はい」と答える学生。
教授は「本当に?」と言いながら、教壇の下からバケツいっぱいの石を取り出します。
そして、石を壺に詰めると、再度「この壺は満杯か?」と問います。
石の次は砂利
砂利の次は砂
というように、数度このやり取りは続き、最後に
「大きな岩を先に入れないかぎり、それが入る余地は、その後二度とない、という事なんだ。」
そして教授は学生に問いかける。「君たちの人生にとって”大きな岩”とは何だろう」
(座右の寓話 p.67)
大きな岩を先に入れないかぎり、それが入る余地は、その後二度とない
君たちの人生にとって”大きな岩”とは何だろう
と、教授は締めくくります。
スキマはムダなく埋めるべし、という話ではない
寓話を最後まで読んでようやく、教授のメッセージがはっきりします。
それは、 もっとも優先すべきことから人生を設計する です。
はじめ私は、「ないと思っていても、スキマはある」もの、だからこそ「スキマはムダなく埋めていくべき」というテーマかなと感じました。
これは、教授のメッセージは真逆のことですね。
また、導入から「モノゴトには順序がある」とするビックロックの法則を連想したかもしれませんが、こちらとも違う話です。
「大きな岩」とは「時間のカタマリ」をたとえています。
壺の大きさ(時間の総量)は決まっています。
「空いているから」と、いきなり大きな岩を詰めると、そのあとは「 隙間を通る大きさのカタマリ 」しか詰められなくなります。
大きな岩を詰めたあとは小石や砂粒程度の、細切れのカタマリしか詰められない状況になります。
スキマのまったくない状態ができあがると、後に「大切な大きな石」が見つかってももう詰め込む隙間ががないのです。
だからこそ、 最初に入れる「もっとも大きな岩」、つまり「もっともリソースを割くべきコト」をどういったものにするか が重要なのですね。
「時間」の重要度は高まるばかり
「時間」はわたしたちにとってもっとも重要なリソースです。
それは、 貯めたり、増やしたりすることのできない不可逆なもの だからです。
「何をするか」「何をしないか」は、まったく私たちの自由意志に委ねられています。
自分の時間を、価値あることへ使うために 「もっとも大きな岩」 から人生を設計する のです。
これはシンプルですがとても強力なメッセージだと感じました。
より良い明日を実現できるよう、主体的に「大きな岩」を詰める、そのためのアクションを起こしていきたいです。