プログラマの「第六感」を磨く

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プログラマの第六感

過去、オライリーの ベタープログラマ を読み、「チームで議論できる良い書籍だ」という感想を持ちました。

本書で、私がとくに好きな表現を紹介します。

それは プログラマの第六感(Six Senses) です。


本書を引用すると、

バグに噛みつかれた後は、潜在的なバグが自然とわかるようになる
これがプログラマの第六感(Sixth Sense)です。

(ベタープログラマ)

です。

噛みつかれたバグには敏感になるものです。

ですから、噛みつかれた後は、潜在バグがわかるようになり、それが第六感へと発達するのです。

ベタープログラマ 的には 第六感(Sixth Sense) ですが、一般には「匂い」や「嗅覚」と表現されることが多いと思います。

噛みつかれて、強くなった私

プロジェクトが炎上したり、インフラ障害が発生したり、ソフトウェア開発の現場では、日々たくさんのトラブルが発生します。

ひとつ言えることは、 「そのトラブルどれもが、あなたの経験値になる」 ということです。


私は、営業や事務という仕事を経て、 IT エンジニアになりました。

スクールでプログラムの勉強をしたものの、勉強と実務とではレベルがかけ離れいてまず愕然としました。
危機感と、悔しい思いを長い間抱えながら、少しずつ、少しずつ経験を積んでいきました。

「プログラムのことが、ちょっとだけ理解できてきたたかな」と感じるようになったのが、実務 3 年が経過したあたりからです。

それまでは、

  • バグを出してデータを壊してしまったり
  • ヒューマンエラーで商用環境が停止したり

と、それはもう大きな迷惑をかけたことが、何度もありました。

けれども、そういった経験を経ることで、 「なんとなく危険な感じがする」という第六感 が研ぎ澄まされていったのだな、と感じます。

そして、今ではコードレビューでいろんな指摘ができるようになりました。


しなくても良い苦労はあります。

けれども、した苦労も、結果的には次に活かせる事ができます。

たくさんのバグに遭遇しすることが、 第六感を磨くこと につながります。
なんにも損になることはないのです。

ですから、 自ら手を挙げる姿勢 を大事にしてほしいな、と、年下のメンバーには感じます。