テレワークに導入したい コスパの良い騒音対策

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騒音対策はお金がかかる

騒音対策はお金がかかります。

たとえば楽器の防音室などは、

  • 音がもれないように空間を密閉する
  • 発生した音を吸収する素材を敷き詰める

というような、 遮音 + 吸音 という 2 段構えの対策 を行います。

隙間があるとそこから音が漏れるため、やるなら徹底的に、

ですが、素材自体が高価なため、すぐに見積もり価格が跳ねてしまします。

耳元で対策する

仕事部屋全体に防音をしようとすると、大きなコストがかかります。

けれども、耳元での対策ならコストが抑えられ、実行しやすくなります。

耳元対策として次の 3つが挙げられます。

  • ノイズキャンセリング(ANC)機器を利用する
  • 耳栓を利用する
  • ホワイトノイズを流す

ノイズキャンセリング(ANC)機器を利用する

まずは ノイズキャンセリング です。

ノイズキャンセリング 機能を搭載したイヤホン、ヘッドホンは、かなり有効な騒音対策です。

ON にすることで、 周囲の雑音がサーっと引いていく感覚 を味わうことができます。
これ、はじめての体験ですごく感動しました。

しかし、ノイズキャンセリング性能は価格に比例しますね。
普及品は「これ効果でてる ?」と感じるかもしれません。

有名所が間違いなし

ノイズキャンセリング 搭載機器はメーカーも機種も豊富にあります。
迷ったら有名所が間違いないと思います。

雑に言ってしまえば

完全独立型なら

ヘッドホンなら

の二択でいいんじゃないか、くらいに思います。


なお、通話向けのノイズキャンセルもあります。

聞く方は アクティブノイズキャンセリング(ANC)という呼称があります。
このあたりを混同してしまうと悲しい思いをします。

耳栓を利用する

「音を防ぐ」という機能に関して言えば、耳栓も良いですよ。

耳栓は 1,000円以下のものが多く、実は 一番コスパが良い と感じますね。

見るポイントは、ひとつ

耳栓は選択肢が多すぎて迷います。

しかし見るべきポイントはたったひとつ、 耳にしっかりフィットするかどうか です。

つまり「隙間が完全に埋まるか」です。
隙間をガッチリ埋めて音をシャットアウトするのが、耳栓の主機能なためです。

見た目はまったく性能に関係がありませんよ。

オススメの耳栓は、 2 種類だけ

私は、10 種類程度の耳栓を試しましたが、良いなと感じたのは

  • 間違いがない定番は MOLDEX
  • 痛みを感じやすい方は Macks Pillow Soft

の 2 種類です。

MOLDEX

MOLDEX はフィット性がよく、遮音性もあり、痛みも少ないといえます。

代表的な耳栓のメテオですと、カタログの遮音性能は NRP 33 です。
けれどもメテオは、私には窮屈に感じたため、同等の遮音性能で、少し小さいサイズのものをチョイスしました。

耳の形は人によってかなり違いがあります。
そのため、お試しセットにあたってみると、自分に合うかどうかがチェックしやすいです。

逆に、耳のサイズが合っていとその恩恵を感じにくく、そのようなレビューは参考にならないため注意が必要です。

Macks Pillow Soft

耳に入れるタイプが苦手な方は、練って使うシリコンタイプですと負担が減ります。

シリコンタイプは 自分の耳に合わせて成形 できるのが特徴です。
練って柔らかくし、耳にかぶせることで音の進入路を防ぎます。

シリコンタイプで、ほぼ唯一の選択肢と言えるのが Macks Pillow Soft です。

Macks Pillow Soft のカタログ遮音性能は NRP 22 です。

前述の MOLDEX 耳栓までの遮音性能はありませんが、確実に耳の痛みが緩和されます。
ここはトレードオフになってしまいますね。

ホワイトノイズを流す

「ザーッ」というホワイトノイズ音を発生させることも、騒音対策となります。

私はホワイトノイズマシーンの sleepme を常用しています。

ノイズなのに騒音対策 ?

ホワイトノイズは、前述のものとは異なるアプローチの騒音対策です。

  • ノイズキャンセリング は音を打ち消すもの
  • 耳栓は、音をシャットアウトするのもの

これに対し、ホワイトノイズは 新たに発生にする音のインパクトを相対的に小さくする ものです。

“音のインパクトが相対的に小さくなる” とはどういうことでしょうか。
イメージを示します。

音のインパクト
音のインパクト

矢印の黄色い部分が “知覚する音の大きさ” を表します。

画像左は、ノイズがない場合です。
発生した音はすべて知覚します。

対して画像右は、ホワイトノイズを流す場合です。 発生した音は、ノイズ音量より大きいものだけ知覚します。

このように、“新たに近くする音が小さく” 感じるため、音の発生に神経をつかうことが減り、負担が減るのです。

静かな場所では、小さな物音でも大きな音のように感じます。
ならば、最初から音を立てておけば良い、という逆転の発送なのですね。

デジタルよりも物理ノイズがベター

ホワイトノイズはスマートフォンアプリなどにもありますが、私には合いませんでした。

アプリのデジタルノイズに対し、 sleepme は自然な音を発生させる機器です。
デジタル音のような繰り返しがなく、ノイズ自体がストレスだと感じることはまずありません。

風のこない扇風機のようなイメージです。
扇風機の送風音がうるさくてたまらないとは、なかなか感じないと思います。

しかしながら、冬に扇風機は寒すぎるので、専用マシーンがあると良いですよ。

物理的に音を出すタイプのホワイトノイズマシンは、 sleepme がほぼ唯一の選択肢と言えます。

使い始めは 「うるささ」 ある

ホワイトノイズは、あまり人気のある選択肢とは言えないかもしれません。
それは慣れるまでに「うるささ」を感じるためです。

最初「なにこれ、うるさいんだけど」と感じ、そこでもうやめてしまう方も多いように思います。

しかし、「慣らし期間」が過ぎると効果を感じますますよ。

この点を考慮に入れて、数週間後にその効果をジャッジすると良さそうです。

まとめ

騒音対策はコストがかかりやすいものと言えます。

大掛かりなことは避けて、かつコストを抑えるならば耳元対策がベターです。

選択肢としては次があります。

  • ノイズキャンセリング機器を利用する
  • 耳栓を利用する
  • ホワイトノイズを流す

どうぞ快適なテレワークライフを楽しんでください。