おしゃカワで姿勢すらカイゼンできる 「中割れキーボード」とは?

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「中割れキーボード」 とは?

パソコン用のキーボードには 左右分割型 と呼ばれるマニアックなキーボードがあります。
(中割れキーボードとは私が勝手にそう呼んでいるだけです。)


通常、キーボードは図 1 のような形状です。

図 1 標準的な日本語キーボード Majestouch テンキーレス
図 1 標準的な日本語キーボード Majestouch テンキーレス

左右分割型キーボードは図 2 のような形状です。

図 2 左右分割型キーボード Mint60
図 2 左右分割型キーボード Mint60

パッカーン
見事に中割れしていますね。

中割れに、なんの意味があるのか?

通常型キーボードを操作する場合の姿勢は図 3 のようになります。

図 3 一般的なキーボード操作時の姿勢
図 3 一般的なキーボード操作時の姿勢

ホームポジションに手を置くと、左右人差し指の間隔は 4cm となります。
腕を真ん中に寄せるため、肩が内向きになりやすい と言えます。
さらに肩に引きずられて顔も視線も下向きになりやすくありませんか?

キーボードをパッカーンと分割すると、この隙間をガッと開けることができます。

つまり、こうです。

図 4 中割れの左右分割型キーボード操作時の姿勢
図 4 中割れの左右分割型キーボード操作時の姿勢

左右の空間をあけることで、腕、肩を開いた自然な姿勢を取ることができます。
そして肩が外向きに開き、首も視線も上向きになります。

私の環境ですと、ホームポジションに手をおいた状態で、左右人差し指の間隔は 20cm でした。

20 cm とはこのくらいです。

図 5 通常キーボードと中割れキーボードのホームポジション位置比較
図 5 通常キーボードと中割れキーボードのホームポジション位置比較

ガバっ。

中割れキーボードは、中央が大きく空いていますね。
私の手のひらを広げても余るくらいのサイズ感です。

なお、イキナリここまでの距離は空けていなくて、半年程度をかけてジワジワと慣らしていった感じです。

姿勢が改善した

パソコンにしてもスマートフォンにしても、肩をすぼめる姿勢が長時間続きます。
肩をすぼめると、背筋が伸びず前かがみになってしまいますが、これがかっこ良い姿とはいえません。

前かがみの姿勢は定着してしまうんですよ。
私も、家族から「首が前に出てる」と指摘されることが何度かありました。

その後、思い切って左右分割型キーボードに乗り換えたところ、肩が開き、胸を張った自然な姿勢でキーボードを操作できるようになりました。

結果、姿勢の改善に繋がりましたし、疲労感も軽減したように感じます。


ときどき、ノートパソコンのキーボードを操作すると、「狭い!」と、あきらかな違和感を感じます。

図 5 通常キーボードと中割れキーボードのホームポジション位置比較
図 5 通常キーボードと中割れキーボードのホームポジション位置比較

ひどいもんです。
こんなに違いますからね。それは狭いと感じますよ。

左右分割型キーボードの選択肢

左右分割型キーボードは、安価な普及品とは違って、選択肢が少ないし価格も高いです。

現状間違いなさそうなものが Mistel BAROCCO MD770 JP です。

それ以外でいうと、いわゆる自作キーボードにはたくさんの選択肢があります。

しかし、自作キーボードとは要するに「同人キーボード」です。
割高な上、はんだ付けが必要となる自作用のキット であるため、敷居が上がります。

逆に言うと、そのあたりをクリアできる(やると決意する)のならば、選択肢が広がっておしゃカワなキーボードを楽しむことができますね。

さきほども掲載した Mint60 もそのようなキットです。

図 6 左右分割型の自作キーボード Mint60
図 6 左右分割型の自作キーボード Mint60

そして、図 7,8 のような配列も選べます。

図 7 左右分割型の自作キーボード Helix
図 7 左右分割型の自作キーボード Helix
図 8 左右分割型の自作キーボード Corne
図 8 左右分割型の自作キーボード Corne

いやー、すごくないですか?
自作キーボードならでは、ですよね。

このようなレイアウトにプラスして、キーキャップもカラーバリエーションが豊富です。

さわやかなブルー系もいいですし、

引き締まったグレー系もカッコいいです。

このようにキャップでイメージに近いも選んで装着すると、 おしゃカワで使い勝手の良い、自分用のキーボード が完成します。
良いじゃないですか!


私は 1 年ほど前から自作キーボードへの愛が沸騰しています。

中割れキーボード(左右分割型キーボード)がもっと普及してほしく、入門書も書きました。

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自作キーボードに興味が湧いたらこちらもご覧ください。