「オフィスと家で同じ IP って使えるの?」 に、 "マイ IP" で対応する
“マイ IP” なら、スッと固定 IP アドレスが利用できる
私がリモートワークをはじめるにあたって、クライアントさんから固定 IP アドレスの提出を求められました。
内部システムのホワイトリストに通すためですね。
IP アドレスサービスを検討している中で、先輩リモートワーカーから教えてもらったのが マイ IP
です。
サービス内容を確認すると、
- プロバイダーの縛りがなく
- VPN 設定をいじるだけで利用できる
というシンプルな条件で、「使いやすいし、これでいいじゃん」となりました。
それから、2 年以上運用しています。
“マイIP” について、もう少しくわしく
サービスの公式はこちらです。
マイ IP
のサービス説明にはこうあります。
固定IPアドレスが提供されないプロバイダーやネットワーク環境からでも、グローバル固定IPアドレス(静的IPアドレス)が利用できるサービスです。 インターネットができるパソコンやモバイル端末から弊社サーバーにVPN接続することで、固定IPアドレスで通信できるようになります。
つまり マイ IP
は、通常固定 IP に対応していなくても、それを実現できる便利サービスです。
その マイ IP
は、つぎの 2 種類があります。
- マイIP
- マイIP ソフトイーサ版
ソフトイーサ版はより強力で、複数IPを持てる、という違いがあります。
かかくもソフトイーサ版のほうが少し上です。
なお、私が利用しているのは前者のノーマルな マイIP
です。
何がメリットなのか
私は基本リモートですが、お客様のオフィスで作業することもあります。
極稀に、ワークスペースが騒音で苦しい、みたいなときは、快活クラブの個室にこもることもありますね。
つまり、ときどき仕事場が変わるわけです。
無対策だと、場所が変われば IP アドレスも変わります。
するとホワイトリストで IP 制限をしている開発サイトが見られないわけです。
そこで マイIP
です。
マイIP
は VPN 接続をすることで固定 IP アドレスが割り当たります。
つまり VPN 接続だけで、いつもの環境へアクセスできるのです。
これ、かなり便利じゃないですか? なんなら、旅先でも、いつもと同じ IP アドレスが使えますからね。
そして、VPN やソフトウェア的に実現していて、プロバイダーに依存ではないのがいいですね。
つけ外し自由です。
対応 OS も多いです。
- Windows
- macOS
- Linux
- iOS
- Android
実際私は Mac 2 台、Windows 1 台に VPN 設定を入れています。
「帯域が制限される」 デメリット
マイIP
のデメリットは 速度が制限 されることです。
速度については、次の FAQ に記載があります。
引用すると、
実際の通信速度は弊社のマイIPサーバーとお客様のPCとの間の接続環境によって変化します。
弊社ではおよそ 2Mbps~4Mbpsと推測しております。https://faq.interlink.or.jp/faq2/View/wcDisplayContent.aspx?id=539
「マイIPサーバーとお客様の PC との間の接続環境によって変化」です。
過去私が検証したときは次の数値でした。
- 下り 5.84 Mbps
- 上り 5.43 Mbps
マイ IP
を OFF ると、下りで 10 倍くらいになり、あきらかな速度の違いが確認できます。
“マイ IP” がベターなケースは
私は 2 年い開発をしていて、速度で困ることは 1 回だけでした。
その他、Docker Image や Unity など、大きめなものをダウンロードすることもありますが、頻度的とは感じません。
逆に、動画視聴やビデオ会議など、リアルタイムで大きなデータをやり取りする事が多いスタイルだと辛くなりそうですね。
なお、データ転送量は無制限です。
まとめると、場所の移動があって、かつ速度面で OK ならば、使い勝手のよいサービスだと感じられそうです。
まあ、速度が難点でも、一時的に OFF ればいいだけですけど。
マイ IP
には 2 ヶ月の無料お試し期間 が設定されています。
気になる方は、まず使ってみて、そのあたりを確かめてみると良いと思います。