オフィスに置いておきたい 『新しいLinuxの教科書』は超実用的な指南書
『新しいLinuxの教科書』 は超実用的
先日 『新しいLinuxの教科書』 を手にとって、「これいいな」「おすすめできるな」と感じました。
本書は Linux の入門書です。
特徴だと感じたのは コマンドに特化 していて、とても実用的である点です。
Linux の歴史的な解説といったものはまったくありません。
歴史を学ぶことを否定はしませんが、本書ではそういったものをバッサリ切り捨てていて、実用特化である点に好感を持てました。
内容は次などです。
- Linuxを使ってみよう
- ファイル操作
- プロセスとジョブ
- 正規表現
- シェルスクリプトの書き方、活用方法
IT 系エンジニアが業務で使いそうなことを、ひととおり押さえていると感じます。
なぜ Linux を学ぶべきか
IT の技術は進化が早いですね。
その中でも、ベースとなっていて息が長い技術は、もちろんあります。
そのひとつが Linux である、と思ってます。
本書の表現を借りると、 Linux の運用スキルは 20 年前からほとんど変わっていない のです。
( 発売年から考えると、30 年近くになりますね。 )
Linux は使う頻度が高く、変化しにくい技術です。
そのため、一度覚えれば長く使えるスキルであると言えます。
つまり、「賞味期限が長いスキル」のですね。
実際、現在はいたるところで Linux 系サーバが動いています。
今後 Linux が別の何かに置き換わることはあり得ますが、それはきっと、かなり先の未来になるのでは?という気がします。
知ったつもり、を解消する
基本が多いため、どちらかというと本書の内容は地味です。
たとえば次などです。
- ls とは
- cp とは
などです。
各コマンドについては、紙幅を割いてていねいに解説してあります。
しっかり読み込めば、サーバ系業務での効率アップがかなり期待できると感じます。
私は「業務で必要になったところだけ、なんとなく」で Linux を使っていました。
そのため、本書で「把握していなかったなー」がたくさんありました。
オフィスに一冊あると良い
私のように、「なんとなく Linux を使っている方」は、ぜひ手にとってもらいたいですね。
オフィスにあると、活用できそうな一冊です。
内容としては硬派な部類になると思います。
そのため、「これから」という初心者の方にとっては、ちょっと難しいかもしれません。
Docker あたりをそれなりに操作したことがある、というくらいのレベルでないと「ワケがわからなさすぎ」かもしれません。
コマンドラインアレルギーだとどうしようもない、っていう部分はありますしね。