Do からはじめて たくさん失敗しよう

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目的地を間違えると永遠にゴールしない

私は、プログラミングの新人さんには「まずゴールを確認してください」と伝えます。 大事なことなので、何度も繰り返します。

それは 目的地を間違えると永遠にゴールしない ためです。

ゴール設定をおろそかにすると、「大阪に行きたかったはずなのに、青森に向かって移動していた」ということがふつうに起こります。

もちろん、大阪というのは “たとえ” です。

何を目指しているか、どこにたどり着きたいか。
そこを確認しながらステップを踏むことはマストです。


これは、設計を重視する、という話ではありません。
設計をすることがプログラミングのゴールではないためです。

話を大きくすれば、そもそものゴールが明確になっていないケースだってあるわけです。
(私は要望リストのみで仕様書がないプロジェクトで生きてます。)

そんな状況を、どうやって前にすすめるかは「泥臭くすり合わせていく」しかありませんね。

何がウケるかは謎

プログラミングに関して言えば、ステークホルダーとすり合わせればゴールへ近づきます。

しかし、そもそも聞く人がいないモノ、コトだってあります。

ビジネスはそのもっともたる例でしょう。


「欲しい」という声に従って商品を作ったにもかかわらず、それが売れなかったという経験を山ほどしてきている

というのは、良品計画の松井忠三さんの著書からの引用です。
覚悟さえ決めれば、たいていのことはできる P. 127)

ニーズがあって要望が寄せられていてた製品をリリースしても売れない。
無印良品ですら、こういう事例があるのです。

ここからシロウトの私がわかるのは、「マーケッティングは難しい」ということだけです。

本書はさらに、 「マーケティングよりも、トライ&エラーのほうがお客様の声を聞ける」 とします。
覚悟さえ決めれば、たいていのことはできる P. 127)

Do からはじめる PDCA

PDCA サイクル とは、「計画、実行、評価、改善」を行って改善を続けましょうというフレームワークです。
十分に一般化された言葉ですね。

そして、一般化されるにしたがい「時代遅れ」だと言われるようになってきました。

時代遅れとされる理由は プランニングがうまく行かずにそのままコケる率が高い ためです。

対処として「 Do からはじめる」、つまり まず一回手を動かそう に、変わってきています。


このことを DCPA と表現している書籍もありました。
尾原啓さんの どこでも誰とでも働ける です。

どこでも誰とでも働ける では PDCA ではなく DCPA と、 Do を先頭にしている理由をこう記しています。

頭でっかちになるよりも、まず行動したほうがたいてい勝つ
どこでも誰とでも働ける

あれこれ悩んでいる暇があったら、とにかく動いたほうが、結果的に早く正解にたどり着く。
トライ&エラーで、失敗してもすぐにやり方を見直して、再度トライすればいいわけです。

どこでも誰とでも働ける p.39

悩んでウダウダしている時間はムダです。

数人が集まってウンウン悩むよりは、とりあえず動くことで結果的に早く正解にたどり着く、という主張です。

当然、初手は失敗になると思います。

しかし、 小さな失敗を重ねても、それが成功につながれば、結果的には成功 だと言えます。

Do からはじめ、スモールステップで軌道修正する

プロダクトアウトでは「マーケティングを行い、入念な計画を立てて」と、プランに時間をかけ、入念な準備をすることが主流でした。

しかし、前述の無印良品の事例のように、ヒットするかどうかを事前に検証することは困難です。

つまり、 その P が、そもそもゴールであるかを、事前に知ることはできない のです。
未来を予見することは難しく、VUCA 化が進む世界ではなおさらです。


計画を重視していうまくいくケースも、もちろんあるでしょう。

しかし、計画に時間をかけすぎると、うまくいかなかった場合のダメージが大きくなってしまいます。

コストを積み上げて準備をし、後は運を天に任せる、ではいけません。
天に任せるのでは、ギャンブルになってしまいます。

そうではなく、

小さくはじめ

Do と Check を短期間で何度も繰り返して、とにかく答えを見つけ

できるだけ短期間で正解に近づいていくこと

で、天に任せることなく、ハンドリングしていくことは可能と考えます。


「小さくはじめる」ためのハードルは、下がる一方です。 そのためのインフラは、すでに十分整っていると言えます。

実際に、おもしろいアイデアがあれば、ほんの数日でサービスをリリースできる時代になりました。

面白そうなことがあれば、まず手を動かしてみる。

そんなフットワークの軽さが重要視される個人の資質になってきているのかなあ、と感じます。