スイッチの高さを比較する
高さによるスイッチの分類
当ブログでは次のように定義、分類しております。
スタンダード軸
メカニカルキーボードでは Cherry MX 互換スイッチがもっともスタンダードです。
当ブログでも、このスイッチ群を基準に据えます。
ミドル軸
Mid Height
スタンダード軸よりも 4 mm 程度高さを抑えたスイッチ群です。
次の選択肢があります。
- a. Kailh Mid-Height
- b. Outemu Low profile
- c. TECSEE Pudding ミディアムスイッチ
a, b は形状が独特であり、採用するには工夫がいります。
c は、互換性が高く使いやすいです。
ロープロファイル軸
Low Profile
スイッチ構造が大きく異る、高さを抑えたスイッチ群です。
背の低いスイッチとしては、Kailh Choc がスタンダードで、次の選択肢があります。
- Kailh Choc V1
- Kailh Choc V2
- Cherry MX LowProfile
- Gateron LowProfile (KS-27 / KS-33)
これらすべて互換性が低く、独自の形状となっています。
ロープロファイル軸は注目度がありますが、どのメーカーもシェア取ろうと凌ぎを削っている感があります。
Cherry MX LowProfile は FILCO Majestouch Stingray で採用されていて、感触は良いです。
スイッチソケットが開発されておらず、直はんだです。
Gateron LowProfile は NuPhy や Keychon で採用されていました。 2023 年にファクトリールブの新型が登場し、注目を集めている感があります。 さらに、スイッチソケットも海外では流通しています。
ロープロファイルといえば、数年 Kailh Choc V1 を採用するキーボードが多くありました。 ここに、 Gateron LowProfile が登場して勢力図が変わりそうな情勢となりました。
なお、 Kailh Choc V2 は、 Logcool の MX Mechanical で採用されています。
X Switch
Kailh 社が提供している、もっとも背の低いスイッチです。
とても背の低いスイッチですが、独自性が強く、割高であり、現状まったく採用事例がありません。
スイッチの種類と高さ

画像左から
スイッチ | A. 全高 | B. 本体 | C. 基盤上 | D. C + キャップ |
---|---|---|---|---|
スタンダード軸 | 18.3 | 11.0 | 15.0 | 19.0 |
Outemu Low profile | 15.0 | 8.5 | 12.0 | 16.5 |
Kailh Choc V1 | 11.0 | 5.5 | 8.0 | 10.0 |
Kailh Choc V2 | 12.2 | 5.5 | 8.8 | 12.5 |
Kailh X Switch | 6.5 | - | 5.5 | 5.8 |
高さについての説明です。
- A. スイッチ全高
ステム上部から足先までのサイズ - B. 本体
スイッチの足と、飛び出したステムを除いたサイズ - C. 基盤上 ステム上部から基盤までのサイズ
- D. スイッチ全高
装着したキャップの上部から基盤までのサイズ
Kailh Choc V1 - 専用クリアキャップ
Kailh X Switch - 専用キャップ
その他 - DSA プロファイル

キーボードの高さ目安
キーボードとして組み上げた最終的な高さは、次が目安です。
スイッチの種類 | 高さ |
---|---|
スタンダード軸 | 22mm - 30mm |
ロープロファイル軸 | 15mm - 20mm |
モデル別の高さを、次にまとめ中です。