Zinc に Outemu Low profile switch を乗せてみた

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前回

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Outemu Low profile switch を使ってみた
Outemu Low profile switchについて調べたことをまとめます。

この、

手持ちのキーボードで、 Outemu Low profile switch を使用してみました。

高さ比較画像

左: 改造品
Outemu Low profile + GSA

右: ノーマル品
Cherry MX 互換スイッチ + XDA


図 1 : 全体
図 1 : 全体

けっこう低く見えますが、チルトの傾斜があるので、そんなにジツは変わりません。

図 2 : 手前比較
図 2 : 手前比較

右、ノーマル Zinc ですが、スイッチプレート分ほどの差があり、おおよそ 3mm 弱低いことがわかります。

図 3 : 手前比較
図 3 : 手前比較
図 4 : 奥比較
図 4 : 奥比較

私はチルトしているのが好みで、 Zinc のボトムプレートは 3 段フルに装着しました。

画像左は GSA というプロファイルのキャップです。 GK64 などのキーボード対応キャップにこのプロファイルがあります。 DSA と XDA の中間くらいの形状で、DSA より天面が若干広いのです。 XDA より背が高く、 + 1mm 程度違います。

サイズの差

標準の Zinc は 3mm プレート上下と、 6mm の M2 スペーサーで、スイッチを除く高さが手前 12 mm です。
(奥はボトムプレートをもう一枚噛ませる)

DSA キャップをはめた場合の手前の高さは 26mm です。

いっぽう写真左の改造品黒 Zinc はスイッチを Outemu Low profile switch に変えたのと、アクリルプレートを 2mm に変更しています。


この改造で手前 21.5mm 程度です。

本体部分で - 2mm
プレートより上の差で -2.5mm

あわせて -4.5 mm のサイズダウンが実現できました。

※キャップをロープロファイルにすることで最終的には手前 18mm 程度までのサイズダウンを実現している。

どう構成したか

図 1 : 全体
図 1 : 全体

前述の通り、写真左の黒 Zinc はつぎの改造を行っています。

  • Outemu Low profile switch を装着
  • アクリルプレートを 2mm に変更

詳しくは、次のサイズとしました。

図 5 : ノーマルとのサイズ比較
図 5 : ノーマルとのサイズ比較

特筆すべき点はアクリルプレートを 2mm + 1mm で制作したことです。
このようにした理由は 2 点あります。

  • 通常より、スイッチの基盤からプレートまで高さが短い
  • 基盤より下の最低寸法が決まっている

通常より、スイッチの基盤からプレートまで高さが短い

標準の Zinc は 3mm のアクリルプレート上下と、 6mm の M2 スペーサーで構成され、スイッチを除く高さが手前 12 mm です。
この 3mm プレートを 2mm に変更すれば、シンプルに 12mm から 10mm にダウンできると考えました。


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Outemu Low profile switchについて調べたことをまとめます。

上記にも記したとおり、通常の Cherry MX 互換スイッチと比べ、Outemu Low profile switch は、基盤からプレートまでが 1mm 短いです。
写真で見るとこうです。

図 6 : Cherry MX 互換スイッチと Outemu Low profile switch の高さの違い
図 6 : Cherry MX 互換スイッチと Outemu Low profile switch の高さの違い

Zinc は、基盤上 5mm で設計されています。
プレート 3mm と、 2mm の 3D プリント品スペーサーがついていて、あわせて 5mm です。

この 2mm スペーサーをはめなければ、3mm プレートがそのまま使用できます。

しかしこれでは、下が + 1mm のびてしまいますね。

M2 スペーサーを 5mm に変更すれば、下に伸びる 1mm をなくすことはできます。

しかし「 たったの 1mm ダウンかあ」もありますが、スペーサーを短くしてしまうとオプションパーツのミドルプレートが装着できなくなってしまい打鍵感がダウンするため、もうちょっと頑張りたい思いがありました。

基盤下の最低寸法が決まっている

Zinc は見た目が美しいモデルです。
ProMicro、TRRS ジャックを基盤の下に配していて、とてもスッキリとした外観です。

この点、「背を低くする」に限っていえば、ぶら下げる要素のあるモデルはサイズダウンの制約となります。


手前、中、奥の部位があるとして、

ボディ中央には ProMicro が伸びていて、3mm 確保する必要があります。 さらにボディ奥には TRRS ジャックがあり、こちらは 6mm です。

ならば、せめて手前は低くしようということで、通常 3mm のプレートを 2mm に変更しました。

基盤下の調整で、追加で行ったこと

アクリルプレートを 2mm にするのは、考慮不足でした。

ProMicro は 3mm 以上、TRRS ジャックは 6mm の確保が必要です。 3mm 、 6mm という数字は、通常 3mm のプレートを重ねたあわせた高さになるんですよね。
設計者さんは、そこも含めてサイズを設計しているんだなあ、と。


3mm ベースでサイズ計算されているモデルに 2mm プレートをあてたため、ProMicro がケースからはみ出てしまいました。
そのため、1mm のアクリルを追加で買って手カットをし、2mm プレートの間に挟むことではみ出しを解消しました。

図 5 の右、カスタム品はボトムの段が細かくなっているのはこのためです。

図 5 : ノーマルとのサイズ比較
図 5 : ノーマルとのサイズ比較

図の通り、 TRRS ジャック部分も同様に 1mm アクリルを足す改造を施しています。

プレート費用

遊舎工房さんに制作を依頼しました。 キーボードアクリルプレートのメニューには Zinc 3mm の選択肢しかありませんが、個別に問い合わせることで 2mm オーダーを受け付けてもらった感じです。

価格は、クリアグレー色で 5,000 円弱でした。

余談ですが、透けるグレーがかっこいいと思っていたため、この色としました。
しかし、使ってみるとわかりますが、アクリルのクリアグレーはけっこうホコリの付着が気になりますね。